2026年度 循環器専門医 対策問題集 ¥10,000
循環器専門試験対策 問題集は、専門医試験合格のため、1冊で試験対策ができることを目的としたオンライン問題集です。
重要なポイントを研究し、最新のエビデンスに準拠し編纂のうえ、限られた時間で効率よく学習できるよう丁寧に作成しております。
解答だけでなく、周辺知識も含めた解説を充実させております。
問題は正解することではなく学習することを目的としているため、わからない設問は時間をかけず解説に進んでください。
ネットならではの利点を生かして、適宜修正やアップデートを行っております。
試験対策としてお役立ていただけましたら幸いです。
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過去の問題集からの変更点
- 全17テーマ 132問 + 付録 を収録しております。
- 前年度までの問題を見直し、最新の情報を多く盛り込み、作成し直しています。
- 最新の情報や知見をもとに、重要な分野の問題を新たに追加しました。
- テーマで整理し、1冊に統合しております。
- ブックマーク機能とチェックボックス機能を付随させましたので、適宜ご活用ください。
履歴
2023年度初版作成、以降年度毎に改定を行い、適宜更新を行っております。
機能の拡充のため、2024年度版からHP版も併せて作成し、2025年度版よりnoteからHP版に完全移行しております。
問題例
各疾患・病態に関して正しいものはどれか、2つ選べ
解答(クリックで開きます)
a 〇 心筋梗塞発症1年以内の患者に対して、季節性インフルエンザワクチンの接種は推奨される
急性冠症候群患者などを対象とした研究では、インフルエンザワクチン接種による心血管イベント抑制効果が報告されている。特に心筋梗塞発症後早期の患者は心血管イベント再発リスクが高く、季節性インフルエンザワクチン接種が推奨される。
参考:急性冠症候群ガイドライン(2018 年改訂版)
b × DOAC内服中で冠動脈ステント留置術後は、抗血小板薬2剤とDOACの3剤併用療法が最低1か月間推奨される
抗凝固療法を必要とする患者がPCIを受けた場合、3剤併用療法(DOAC+アスピリン+P2Y12阻害薬)は原則2週間以内の短期間にとどめ、その後はDOAC+P2Y12阻害薬の2剤併用へ移行する。
血栓リスクが高い症例では3剤併用期間を延長することがあるが、「3剤併用療法を最低1か月間行う」という一律の推奨は誤りである。
参考:
冠動脈疾患患者における抗血栓療法(2020年 フォーカスアップデート版)
不整脈薬物治療ガイドライン(2020年改訂版)
c × 不整脈原性右室心筋症では、II、III、aVF誘導にε波を認める
ε波は、主に右側胸部誘導、特にV1~V3誘導で認められる。
ε波はQRS波終末部からT波開始までにみられる小さな電位で、不整脈原性右室心筋症(ARVC)に特徴的な心電図所見の一つである。
関連問題:日本循環器学会専門医誌 第19巻第2号 2011年9月 問5
d 〇 修正大血管転位では、年間1〜2%で完全房室ブロックを発症する
修正大血管転位(ccTGA)では、房室接続と心室大血管接続がともに不一致となる。
血流は、「右房 → 解剖学的左室 → 肺動脈 → 肺静脈 → 左房 → 解剖学的右室 → 大動脈」となるため、血行動態としては直列循環が保たれる。
一方、刺激伝導系の走行異常を伴うため房室ブロックを生じやすい。完全房室ブロックの新規発生率は年間約1~2%、生涯では約13~38%とされている。また、体循環を解剖学的右室が担うため、長期経過では体心室右室機能不全や体心室房室弁である三尖弁の逆流も重要な問題となる。

これに対して、大動脈は前方に位置し、流出路に漏斗部をもつ。
参考:
2025年 成人先天性心疾患診療ガイドライン
2022年 先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン
e × 心臓限局性サルコイドーシス疑いの診断においてPET-CTは保険適用である
心サルコイドーシスに対する18F-FDG PET/PET-CTには保険適用があるが、診断目的で算定するためには一定の要件がある。
保険診療上、「心サルコイドーシスの診断」を目的として算定できるのは、原則として、
- 心臓以外の組織で類上皮細胞肉芽腫が確認され、サルコイドーシスと診断されている
- かつ、心臓病変を疑う心電図または心エコー所見を認める
場合などである。
したがって、他臓器病変を認めない心臓限局性サルコイドーシスが疑われる段階で、診断目的のFDG-PET/PET-CTがそのまま保険適用となるわけではない。
循環器疾患でPET-CTが保険適用であるものとその条件
循環器領域では、18F-FDG PET/PET-CTは主に以下の病態で保険適用となる。
- 虚血性心疾患による心不全患者における心筋バイアビリティ診断
虚血性心疾患による心不全患者で、他の検査では心筋バイアビリティの判断が困難な場合に用いられる。 - 心サルコイドーシスの診断
心臓以外で類上皮細胞肉芽腫が確認されてサルコイドーシスと診断され、かつ心臓病変を疑う心電図または心エコー所見を認める場合などが対象となる。 - 心サルコイドーシスにおける炎症部位の診断
すでに心サルコイドーシスと診断されており、活動性炎症部位の評価が必要な場合に用いられる。 - 高安動脈炎等の大型血管炎
高安動脈炎や巨細胞性動脈炎などで、他の検査では病変の局在または活動性の判断が困難な場合に用いられる。
心サルコイドーシスに対する18F-FDG PETは、2012年から炎症部位の診断に保険適用となり、2020年から診断目的にも適用が拡大された。ただし、診断目的の保険算定には他臓器でのサルコイドーシス診断などの条件がある。この要件は2026年度の診療報酬でも維持されている。
したがって、心臓限局性サルコイドーシスが疑われる場合には、医学的にはFDG-PETが診断上重要であるが、保険診療上の「診断目的」の算定要件を満たさない場合があるという点に注意が必要である。
参考:
・日本核医学会 FDG PET,PET/CT 診療ガイドライン 2020
・厚生労働省 令和8年度診療報酬改定について
サルコイドーシスに関する指定難病の診断基準の変更
2024年4月以降、指定難病であるサルコイドーシスの診断基準が変更され、心臓限局性サルコイドーシスについて、一定の臨床所見を満たせば組織診断がなくても申請可能となった。これは、2016年版心臓サルコイドーシス診療ガイドラインで示された心臓限局性サルコイドーシスの臨床診断を、指定難病の診断基準にも反映したものである。
ただし、この変更は指定難病の診断・申請基準に関する変更であり、FDG-PETの保険算定要件が同時に変更されたわけではない。
これまで組織診断が必須であった心臓限局性サルコイドーシスが、臨床所見のみで申請可能となりました。これは「2016年版心臓サルコイドーシスの診療ガイドライン」で記載されている、心臓サルコイドーシスの臨床診断が、心臓限局性も含めて認められたことになります。
サルコイドーシスに関する厚労省の特定疾患の診断基準・臨床調査個人票変更のお知らせ
問題集の使い方
設問の左にチェックブロックを用意しておりますので、適宜使用ください(正誤の連動はありません)。
各設問に関する丁寧な解説や、その分野の周辺知識の説明、自作のイラスト等を盛り込んでいます。

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